アンジェリカルートアロマ蒸留試験
前回のコリアンダーに続き、アンジェリカルートのアロマ蒸留試験を行いました。 アンジェリカルートは、コリアンダーの様に一般的にはあまり知られてませんが、薬草として古くから民間療法で使われて来ており、リキュールの香りづけにも多く用いられています。今回も試験内容は常圧蒸留と減圧(80℃)蒸留を行いました。
原料は粉砕されたチップ状で、ものすごく硬いため、粉砕は困難なのでそもままで蒸留開始。常圧蒸留では、柑橘の様な爽やかさ、花の様な甘さに土の様な香りが癒合し、気高い上品な香りが採取され、同時にアロマオイルも微量ながら採取されました。
減圧蒸留では、常圧蒸留の様なそれぞれの香りが引き立つのとは異なり、全体が調和され優しく上品さに包み込まれる様な香りが採取されました。アロマオイルの採取はありませんでした。アンジェリカルートも常圧、減圧共にどちらも申し分ない香りとなりました。
アンジェリカルートはこれまで様々な原料からアロマ蒸留試験を行なって来ましたが、これまでのものと似た香りはなく、地球上の自然や大地、生命までをも感じる程の唯一無二の香りに感じました。前回のコリアンダーと今回のアンジェリカルートのアロマ蒸留試験を通じ、これまで何の気なしに飲酒していたリキュールなどの酒類の香りづけが、いかに重要で考えられているのかが分かりました。
コリアンダーアロマ蒸留試験についてはこちら