クロモジアロマ蒸留試験

2025.8.22

クロモジアロマ蒸留試験

現在福岡県内の某村のアロマ地域ブランディングを行っています。これまで幾度とアロマの原料となり得る村内の素材を調査、打ち合わせを重ねてきましたが、特に珍しい特産や素材も乏しい状況でした。しかし村内の山中にクロモジの群生地がある情報を頂き、現地調査を行い、後日役場担当者が原料を収穫し、早速クロモジアロマの蒸留試験を行いました。
クロモジは収穫後乾燥させ、試験では約4kgを常圧(100℃)で、約90分間蒸留しました。これまでもクロモジは、アロマ蒸留試験にて多くのお客さまからのご依頼で蒸留試験を行っていますが、クロモジの性質上、精油の回収率は良いものから全く回収されないものまで様々でした。今回もどっちに転ぶかハラハラしてましたが、蒸留開始20分後精油が流れ出してきました。気づけば約0.5%とクロモジにしてはまずまずの精油が回収できました。香りも柑橘系を思わせる爽やかで柔らかい香りが回収できました。これからクロモジとその他の原料を活用し、商品開発や様々な企画をたて、村のブランディングを行っていきます。

八丈フルーツレモンアロマ蒸留試験

2025.6.3

八丈フルーツレモンアロマ蒸留試験

東京都八丈島の特産品である、八丈フルーツレモンからアロマ蒸留試験を行いました。これまでも瀬戸内レモンやマイヤーレモンなどアロマ蒸留試験を行ってきましたが、八丈フルーツレモンはまたこれまでとも違う特徴を感じました。今回試験蒸留したフルーツレモンは、食品加工時に使用しないレモン上部の皮つきのヘタの部分だけを蒸留しました。通常であれば廃棄処分されていたものです。今回この廃棄原料からアロマオイルを回収し、別事業に展開したい事業者さまからアロマ蒸留試験のご依頼を受け試験の実施を行いました。
今回使用する原料は冷凍原料となります。冷凍原料を5kg使用し、常圧(100℃)蒸留を行いました。これまで冷凍原料はあまり回収率が良くない傾向になりますが、今回のフルーツレモンは蒸留開始後、多くのアロマオイルが注がれ始め、蒸留開始60分、蒸留終了する頃には、約1.1%のアロマオイルを回収することができました。
回収された八丈フルーツレモンの香りは、レモン特有の酸味が柔らかく、ほんのりとした甘みの方が強い上品な香りが印象的でした。
未来アロマではこれまで大変多くのアロマ蒸留試験を行っております。森林間伐材や柑橘類の食品加工時から出る残渣、市場に並べられないB級品など、アロマという新たな切り口で、新たなビジネス展開の可能性が拡がります。お気軽にご相談ください。

アロマ蒸留試験結果(柚子残渣)

2025.5 .23

アロマ蒸留試験(柚子残渣)

先日某企業のご依頼で、柚子の加工後の残渣からアロマ蒸留試験を行いました。これまで残渣は主に家畜の餌や産業廃棄物として費用をかけて廃棄処理してきましたが、新たなビジネス展開を行うにあたり、アロマ蒸留試験を行いました。柑橘の残渣からのアロマ蒸留試験はこれまで多くの依頼があり試験を行ってますが、残渣はフレッシュの果皮に比べ、精油の回収率は少ないのですが、今回の柚子残渣からはフレッシュの果皮と同等くらいの精油が回収できました。
残渣は加工の段階での圧搾の仕方で、果皮に残る精油の残量が異なります。また今回の残渣は4年前の冷凍保存のものでした。
まだまだ費用かけて残渣を廃棄処分しているや、安価で家畜の餌として売る事業者さんも少なくありません。アロマは国内外様々な事業で活用されています。産業廃棄物(ゴミ)として費用を払って処分するのではなく、サスティナブルな事業として、アロマで新たなビジネスを行い収益化を模索してはと思います。
 
 

アロマ地域ブランド

2025.4 .15

アロマ地域ブランディング

昨年度から某県による、県内の村の天然原料を活用した、アロマ事業を進行しています。弊社(舟山)は本事業のプロジェクトリーダーとして、マーケティング、ブランディング、デザイン、マネジメントを担っております。アロマを通じ新たな村のブランド開発全体を行っています。村の個性を活かした様々なコンテンツを開発し、村のイメージを向上させ、集客や購買、村民の意識改革の実現を目指しております。
先日、村の原料からアロマ蒸留試験を行いました。今回のアロマ蒸留試験は、ヒノキリーフを常圧で蒸留しました。柑橘を思わせる清涼感溢れる香りで、回収率もまずまずでした。ヒノキやスギなど国産アロマでは珍しい原料ではありませんが、今回の商品開発には一味違う要素を加え、他にはないオンリーワンの商品を目指しています。乞うご期待!
 
アロマ蒸留試験1 アロマ蒸留試験2